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シャッタースピードについて
カメラの話題で時々耳にする" シャッタースピード" という言葉。一眼レフカメラでは、「絞りの大きさ」と「シャッターが開いている時間」によって、必要な光の量をコントロールしています。この「シャッターが開いている時間」のことを“シャッタースピード”と呼びます。
1 秒、1/2 秒、1/4 秒・・・1/250 秒、1/500 秒 と、設定した時間の長さでシャッターが開き、そこから1枚の写真を作り出します。そのため、動きのある被写体はシャッタースピードを調整することで、写り方が大きく変化するのです。
シャッタースピードを早くすると、光が画像センサーに届く時間がほんの僅かとなり、動いている被写体をピタリと止めて写すことが出来ます。選手の動きをしっかり捉えたいスポーツ写真や、飛び散る水滴の形まで写したい時は、「シャッター優先オート」を上手に利用してみましょう。もちろん被写体のブレだけでなく、カメラ側の手ブレも防いでくれます。

シャッタースピード 1/2000 で撮影した噴水
1/2000 秒という早いシャッタースピードで噴水を撮影すると、肉眼では捉えることの出来ない瞬間的な水の形が写し出されました。跳ね返る水滴も粒状になります。
ただし、僅かな時間で必要な光量を取り込むためには、それ相応の明るさが必要となります。1/500 秒以下の早いシャッタースピードにチャレンジするなら、晴れた日の日向が良いでしょう。

シャッタースピード 1/40 で撮影した噴水
先ほどの噴水を、今度はシャッタースピード1/40 で撮影してみました。波打つような水の形状や粒は消えて、水の流れる様子がより強調されています。このように、被写体は全く同じ噴水でも、撮影時のシャッタースピードを調節することで、それぞれに違った表現になるのです。
次々に変化しては消える打ち上げ花火や、躍動感ある水の流れを撮影したい時には、遅いシャッタースピード(スローシャッター)がオススメです。ただし、低速のシャッタースピードは同時に手ブレも引き起こすので、三脚を使うなどカメラをしっかり固定して撮影しましょう。
シャッタースピードを1秒以上に設定して撮影する事を、一般的に“長時間露光”と呼びます。主に、光の少ない夜間に用いられる手法です。
また、シャッタースピードの中にある「B」や「BULB」を使って、シャッターボタンを押している間中シャッターを開き続ける撮影方法を“バルブ撮影”と呼びます。長時間露光には、数秒のものから数時間に及ぶ撮影まで様々です。

長時間露光を使った作品でよく目にするのが、車のライトを利用した撮影。シャッターを長く開けておくことで、車本体の姿は消え去り、ヘッドライトやテールランプの光だけが、ラインのように残ります。
ちょっぴり難しそうにも見える“長時間露光”ですが、シャッタースピードの仕組みを理解し、三脚の用意ができたら、比較的簡単に試すことができます。
この夏、星空撮影や夜景撮影などに応用してみるのも良いですね。