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絞りF値について
一眼レフを手にして最初にチャレンジしたいのは「背景がきれいにボケた写真」という方も多いのではないでしょうか。ふんわりとしたきれいなボケは、レンズの絞りを変える事ができる一眼レフだからこそ出来るステキ写真の王道です。
「絞り」とはカメラに入る光の量を調節する部分、またはその光の量を数値化したものでF値とも呼ばれています。レンズの中で円形に組まれた絞り羽を大きく開いたり小さく絞ったりすることで光の量を変え、露出(写真の明るさ)や被写界深度(ピントの合う範囲)をコントロールしています。なんだか面倒に聞こえるかもしれませんが、その仕組みは規則的で案外簡単。
絞りの大きさを示すF値が小さいほど光の通り道は大きくなり、ピントの合う範囲が狭くなります。逆に絞りの数値が大きいほど光の通る道は狭くなり、手前から奥までしっかりとピントが合うようになります。つまり、背景がボケた写真を撮りたい時はF値を小さくしておくことが、ポイントなのです。

絞りF16:くっきり背景でシャープな印象

絞りF4.5:背景がボケて一眼レフらしい写真に
絞りを事前に決めて撮影したい時には、カメラの設定を“絞り優先オート”AまたはAvにしておくと便利です。絞りを好きな値に決めるだけで適切な明るさになるようにカメラがシャッタースピードを自動で調整してくれます。
なお“絞り優先オート”に設定した場合、F値を大きく設定するほどシャッタースピードは遅くなります。暗い場所での撮影時にはF値をなるべく小さくすると良いでしょう。背景をボカす目的以外にも、手ぶれや被写体ぶれを防いでくれる効果があります。

「どこにピントを合わせて」「どれだけボカすか」を決めるのが作品づくりの醍醐味
また、同じF値でも使用レンズによってボケの大きさや形状は大きく異なります。まずはお手持ちのレンズのF値を最小にして撮影してみてください。被写体と背景の距離を変えながら何度か試す事で、そのレンズが表現できるボケ具合がだんだん見えてきますよ。皆さんも背景ふんわり写真に是非チャレンジしてみてください!